- 資料記号
maregaA1
- 標題
フォンド・マレガ ファイル A1
- 年代
1645年~1949年
- 主年代
1645年(正保3)~1870年(明治3)
- 年代注記
昭和13年(1938)の写し、1940年代の書翰・メモ、昭和24年(1949)の給与明細など含む。
- 記述レベル
ファイル
- 数量
629レコード(状148、包紙44、竪帳35、横帳15、綴13、刊本2、地図3、紙片98、原稿32、葉書3、新聞13、封筒180、ツツミ紙26)
- 物的状態注記
- ほぼすべての文書が、封筒・ツツミ紙等によって整理されていた。
- 出所
マリオ・マレガ神父。日本の古文書は臼杵藩に加え竹田藩等。その他。
- 範囲と内容
A1袋は、マレガが、収集文書(A16.4.4の自筆目録に番号とともに登録された文書)中より、『続豊後切支丹史料』(以下『続』)に収載する文書を抽出整理、別置したものである。封筒にマレガによって賦与された番号(以下マレが番号)のほかに、『続』収載順を示す記号・番号等が記されている。今回の整理で、封筒等による小括ごとにサブファイルA1.1~A1.23と番号を付した。番号付けは表1のとおりであり、『続』との関連がほぼ確認できる。
A1.1は、1954年にマレガがローマに送ったものと思われる、採録文書の番号をはじめ多くの書込みのある『豊後切支丹史料』正編であり、図書館蔵書から移管された。A1.2は『続』でいくつかの修正とメモの書込みを含む。もともとこの袋に入っていた。
A1.3~A1.18は、『続』の章立てごとに整理されたまとまりと考えられる。(『続』の構成は、第1部において、寛文期のキリシタン露顕に関する史料を編年的に並べ、第2部ではその後の本人・転本人・類族に関する史料を、第3部では踏絵、第4部では諸届書を扱う。第5部は収集史料以外からの収録である。封筒やツツミ紙の表面にはマレガ番号のほかに、内容や表題等に関するイタリア語やローマ字読みのメモが付されていることが多い。その他に紙片のメモ、翻刻原稿などが同封される文書も多く、編纂のための史料の解読・研究の過程が残されている。最終的には『続』の編纂後に整理がなされたものとみられ、同書の収載ページ数が封筒やツツミ紙に記録されている。
A1.20は多くの修正を含む原稿であるが、割付も記入されており、入稿原稿と思われる。 文書には、マレガ番号が付与されているが、章立てに合わせて抽出した文書群であるため、マレガ番号は連続していないところがほとんどである。その分布を表2に示す。
元山元造から購入した史料のリスト(A1.9.2.1.1.4)、同人からもらった写しと思われる文書(A1.9.2.1.3.1)と書簡(A1.9.3.2.2、封筒A1.9.2.1.1.0)、大分の「ハレルヤ書店」の値札の付いた文書(A1.3.14.1岡藩)など、入手先を示す情報のある文書が含まれる。ほかに三重野(幸夫)(A1.4.1.0.1他)、竹田の大分新聞の記者(A1.15.4.0)、などの人々が文書やその写しを提供したことが推測される。
また、紙片のメモ類から、高橋眞吉、高山英明、今村孝次など、他にも何人もの人物が、史料や情報の提供、翻刻の校訂、原稿の校閲等に協力していたことが推測される。
なお、A1.21~23は『続』とは無関係な大坂、長崎、京都の木版絵図であり、A1の整理以後に混入したものかもしれない。A1.19はツツミ等に用いた新聞紙のみの一括である。
- 使用言語
日本語、伊語、英語
- 記述日
2016/11/27
- 更新日
2020/6/20
- 参照用画像