資料記号

maregaA14

標題

フォンド・マレガ ファイル A14

年代
1687年~1844年
主年代
(特に年代が集中している時期はない)
年代注記
貞享4年(1687)~天保15年(1844)
記述レベル

ファイル

数量
697レコード(古文書471(横帳20、小切り紙1、状435、竪帳7、綴8)、包紙19、紙縒13、新聞9、紐15、封筒5、カード1、ノート紙1、紙片146、用紙14) 物的状態注記:A14は、新聞などを包材に紐で括られた5つ束の文書群(A14.3~7)を、新聞紙(イタリア紙L’OSSERVATORE ROMANO 1959年6月21日版)で包み、麻紐で一括されていた(保存用綿テープでさらに結束が補強されていたが、これは発見後の措置である)。また、結束された文書群には内容を記した図書カード(A14.1)が添えられていた。また、文書の束の外にマレガによるとみられる資料番号を記したメモ(A14.2)があった。虫損・破損が著しい文書が多くみられた。
出所/作成
マリオ・マレガ。日本の古文書の原出所は臼杵藩宗門方。
地名
大分県臼杵市・大分市、東京都目黒区碑文谷
役職等
サレジオ会宣教師、臼杵藩宗門方
伝来
1953年にマリオ・マレガよりバチカンへ寄贈
範囲と内容

A14は、いくつかの束のうち、束の意味が推察できるものと、束の意味が全くわからないものが混在している。以下に、内容的にまとまりのある束を紹介する。

A14.3.1 恐らく臼杵藩内の転び切支丹の子孫である類族の死亡届を主とする。年代は寛保~天保期。
A14.3.2.3、A14.3.2.4 臼杵藩領で亡くなった肥後藩領類族の取扱について熊本藩の宗門方に届けたもの。
A14.3.2.5~8 延岡藩へ類族死亡届。寛政12年、文化元年。
A14.3.2.9~A14.3.3.4 熊本藩への類族死亡届。貞享~寛政期。
A14.3.5.4 宗門受取手形など、文久3年、6点。

以上のようにA14.3の束には、他領切支丹の類族に関する死亡届などが藩領ごとに束ねられているものがある。しかし、A14.3.2の束は途中から熊本藩領出身者、A14.3.3の束は途中まで熊本藩領出身者の文書となっており、全ての文書が藩領ごとに束ねられているとはいえず、錯雑としている。

A14.4.1 宗門方の事務文書、8点。
A14.4.2 病死届・引越届や願い、享保8年、22点。
A14.4.3 引越届、伊勢参宮など他領行き願い、天保14,15年、73点。
A14.4.5 元禄14年の死亡届60点。
A14.5.2 僧侶(類族)の他領寺院への逗留届、明和9年~安永6年、11点。
A14.6.1 他所行き・病人等の人数書き上げ、宝永5年、23点。
A14.7  久所村関係の文書が多い。

ここに挙げられていない番号の束(例えばA14.4.4)は内容・年代がバラバラで、束ねられている意味が把握しかねるものである。反対にA14.4.5のような内容・年代ともにまとまっている束もある。全体として整理途中の状態が固定されてしまったという印象を受ける。

使用言語
日本語、伊語
更新日
2017/09/27
記述者
渡辺浩一
参照用画像