古事類苑>歳時部十八>玄猪>朝廷玄猪
第 1 巻 1350 頁 画像表示

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ば、はいぜんの人、袖をおほふに及ばず、女の御はいぜんの人、唐衣の袖をおほふ、女中と上臈中らふは、次第に御前にてつく、下らふから衣〈上らふは上臈の唐衣、中らふは中臈のなり、〉の袖をおほふ、次第につきをはりて番所へ御しものから衣を置て出さる、男の料とかや、唐衣はいかヾしたることにか、次に御げんでうを供ず、南にむかはせ給ふ、はいぜん手長の人、例のきぬをいだき持て著座、かけおびばかりをかく、下臈はひとへぎぬを著す、つく〳〵と同體臺〈比臺亥のこの外、目にふれざるもの也、〉二ツにすゑて供ず、白き土器五ツに御げんでうを入て、臺ひとつにすう、都合十也、御はしはとらるヽにも及ばず、はいぜんてながてつせずしてしりぞく、又西向に居直らせ給ふ、上臈、中らふ、下臈襠ばかりにて、まづ御盃、次に二獻御まなを供ず、御さかづき常のごとくとほりて、又御さかづき參りて、三獻〈のせ〉を供ず、三獻目は天酌にて御とほし、例のごとくひと〴〵天酌のついで、初獻に供たる御ひだりのかたにある、御げんでうをとらせ給ひて、しきゐのうへにおかせ給ひて、御ゆびにてはじかせ給ふを給はるなり、御げんでうの事前にみえたり、たヾし四位殿上人の内、清花の族、大臣の子或は孫、兩頭などは、二度の時も、三度の時も、一度は黒を給はるなり、五位殿上人も又同じ、これらは賞翫ゆゑ也、亦しきじに補せらるヽ人は、器量を稱せらるヽよし、又親王、女御、第一の公卿などは、はじかるヽ迄はなく、敷居のうへにおかるヽを、さしよりて給はるなり、ゐのこの御いはひは、兩度三度共におなじ、ゐのこには女中の衣しやう、はいぜん、てながの外は、りんず、唐あやなどの小そでを、心次第に著用なり、

〔禁中年中行事  十月〕
御嚴重〈一番、二番、或三番亥日、〉 野瀬ノ折 丹波ノ野瀬ヨリ調進 御嚴重 道喜調進 同 衞士 つく〳〵 供御所ヨリ調進

〔禁中近代年中行事  十月〕
御げんぢやう〈戌の日の夜〉 白もち、赤もち、〈あづきの汁にて色付ル〉くろもち、〈くろごまにてあへる、あいかわらけに、高盛三ツ三方壹ツにのせ、それに御いきをかけ給ふ、〉 折敷合 へぎ板にて長サ七寸程、横四寸程、高サ三四寸、餅の