【山口重次文書||YAMAGUCHI,Jyuji Papers】
識別記号 ac2009004
資料記号 2009D
標題 山口重次文書||YAMAGUCHI,Jyuji Papers
年代 1912年~1955年
主年代 昭和期
年代注記
記述レベル fonds
書架延長/数量 2m/410点
物的状態注記
出所・作成
履歴 山口重次は明治25年(1892)8月26日、千葉県君津郡根形村に生まれる。41年(1908)4月に木更津中学校中退、大正元年(1912)12月に第1師団第57聯隊入営し3年(1914)11月に帰休除隊。同年9月に朝鮮へ渡り朝鮮軍司令部臨時雇となる。4年に巡査採用試験に合格し警官となる。5年(1916)8月に普通文官試験に合格、その間、京城法政研究会(2年制の夜学)を卒業、8年(1919)12月に朝鮮総督府を退官して満洲へ渡り、9年(1920)2月に南満洲鉄道株式会社に入社、大連埠頭事務所に勤務する。昭和2年(1927)8月に鉄道部営業課へ転任。昭和3年(1928)3月に小沢開作らと結成した満洲青年聯盟の創設に関わり、6年(1931)2月に常任理事となる。その後、同年9月に満洲事変が勃発すると10月に関東軍司令部嘱託となり、11月に自治指導部創立委員、11月に関東軍第三課斉々哈爾派遣北満工作員として事変処理に関わる。その後、7年(1932)1月に関東軍統治部交通課長(翌月から特務部交通関係担当主任、7年3月まで。満鉄退社は7年3月)、またこの間、瀋海鉄路保安維持会監事長秘書(6年10月~7年3月)・東北交通委員会秘書(6年10月~7年3月)・斉克鉄路局復興委員(6年11月~7年3月)を兼任する。翌7年(1932)3月の満洲国建国により自治指導部が解散すると、満洲青年聯盟関係者らによって4月に満洲国協和党が結成され、山口は総務部長となる。その後、7月に協和党が協和会として正式発足すると中央事務局委員・審査処長となり、同時に奉天事務所を統括、8年(1933)3月に中央事務局次長となる(9年9月まで)。辞任後の12月には中国視察旅行を行う。またその間、8年(1933)7月に設立された年東亜産業協会の理事長となる(次長辞任後も在籍)。10年(1935)9月に奉天市政公署参事官を経て参与官総務処長、12年(1937)7月に参与官を解任されて国務院総務庁参事官となり(実質的勤務無し)、中国視察を行う。13年(1938)1月に牡丹江省次長となり、同年9月に退官。退官後の14年(1939)1月から20年(1945)5月まで満洲林業監事を務め、退職後は奉天で農業に従事。東京出張中に敗戦となり、そのまま郷里で農業と執筆に専念。54年(1979)11月9日死没。
伝来 山口重次文書は、2009年度に古書店より購入したものである。また、整理番号No.391以降の書簡等および名刺帳は2010年度に同じ古書店から購入した。これらはもともと同一の出所であると思われるので、整理にあたって一括した。  山口は戦後に公刊した著書(『満州建国の歴史-満州国協和会史-』栄光出版社,1973年・『満洲建国-満洲事変正史-』行政通信社,1975年)において、本人の手許に残されていた満洲時代の文書のいくつかを紹介していた。しかし、死後長らくその存在は不明となり、30年を経て古書店を経由して当館所蔵となった。当館所蔵の山口重次文書には著作の中で引用されていた文書もいくつか含まれているが(特に協和会時代の特別工作関係)、確認できない文書も存在する。また、著書で使われていた多くの写真は一点も含まれていない。
入手源 古書店
範囲と内容 山口重次文書は、満鉄・満洲国協和会などで活動した山口重次の満洲時代の文書類が中心である。内容は(一)満洲事変後の鉄道を中心とした交通政策に関する書類、(二)宣撫工作など初期の満洲国協和会に関する書類、(三)奉天市政公署および牡丹江省時代の行政に関する書類、(四)山口宛の戦後を中心とした私的活動および書簡類から構成される。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件
使用条件
使用言語
物的特徴及び技術要件 山口重次文書は、文書類のみから構成され、名刺帳を除くと写真・モノ資料は含まれない。古書店から購入した時点で原秩序は失われていたが、積み重ねられた文書の順番のまま整理番号を付与した。ただし、積まれている文書の順序もかなり異動があったと見られ、現状を復元できない文書が多い。また、大半が昭和戦中から戦後期にかけて作成された文書であるため、酸性化が進み紙質の劣化が激しい。
検索手段
原本の所在 国文学研究資料館(歴史資料)
利用可能な代替方式
関連資料 国立国会図書館憲政資料室および鶴岡市郷土資料館所蔵の石原莞爾文書は、山口と関係の深かった石原莞爾の個人文書であり、満洲事変および満洲国協和会関係の文書が多く含まれる。その他、国立国会図書館憲政資料室の片倉衷文書にも満洲事変以降の関連文書が含まれている。
出版物
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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