【山城国京都槌屋町那波家文書】
識別記号 ac1976208
資料記号 F7608
標題 山城国京都槌屋町那波家文書
年代 1660年~1862年
主年代 江戸中
年代注記 1660(万治3)年-1862(文久2)年。
記述レベル fonds
書架延長/数量 /2点
物的状態注記 マイクロフィルム;2リール 1174コマ 8冊 336点(10冊、317通、7枚、2綴)
出所・作成 那波家
履歴 那波家は17世紀の中頃には「京一番の有徳者」と評され、大名貸と驕奢から没落したと伝えられる京町屋の名門である。播州那波浦の出身とされ、近世初頭から京に出て、主に大名・旗本を対象として金融業を営んだ。正徳以降には江戸駿河町に両替店(綿屋作兵衛名義)を出し、南部盛岡藩の蔵元業務、旗本三枝氏の勝手支配、芸州広島藩の御用達などに関係した。「町人考見録」で京一番の大両替屋で大名貸の問屋と形容された両替商善五郎の証文も延宝期を中心に集中してみられる。中期以降の大坂の両替商による大名貸に先行した京都商人の武家金融の実態が史料から確認される。なお、現所蔵者である柏原家(F7403 F7505 F7607 『総覧』No.489参照)は、江戸期に那波家と縁戚関係にあり、古文書のほかに那波家の豪華な調度品を伝蔵している。
(関係地)山城国京都小川通二条上ル槌屋町‐京都府京都市中京区小川通二条上ル槌屋町[現在]
(主題)御用達商人‐金融業(大名貸)
(役職等)御用達商人‐金融業(大名貸)
伝来 洛東遺芳館(京都市東山区)
入手源 洛東遺芳館
範囲と内容 撮影史料は、概ね(1)大名・諸武家金融、(2)商人貸、(3)南部盛岡藩の蔵元業務関係、(4)旗本三枝摂津守家の勝手支配関係、(5)広島藩御用達関係文書などからなる。(1)は1720(享保5)年以降のものであり、貸付は甲府宰相をはじめ極めて多岐にわたる。証文類が多いが、「殿達借年々利足不相済覚」(万治3年-寛文12年)なども見られる。時代的には寛文から元禄・宝永期のものが多い。(2)はそれほど数が多いわけではないが、1661(寛文元)年から幕末にかけて散見する。(3)那波家がいつから南部藩の蔵元御用を勤めたものか未確認であるが、証文類は1715(正徳5)年以降幕末まで70点程見られる。(4)旗本三枝氏との関係もいつ始まるものか不明であるが、1700年前後を中心に17点ほど証文などが見られる。(5)の場合も同様であるが、貞享以降幕末にかけて34点程が見られる。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件
使用条件
使用言語 JAPANESE
物的特徴及び技術要件
検索手段 マイクロ収集史料目録
原本の所在 洛東遺芳館(京都市東山区)
利用可能な代替方式
関連資料
出版物 三浦俊明「那波一族と姫路藩城下町の町衆−那波家系図の考察を中心として−」(『関西学院大学人文論究』第40巻1号、1990年)、松本四郎「寛文〜元禄期における大名貸しの特質−『町人考見録』にみえる那波九郎左衛門家を中心に−」(『三井文庫論叢』創刊号)を参照のこと。
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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