【出羽国鶴岡宇治家文書】
識別記号 ac1968202
資料記号 F6802
標題 出羽国鶴岡宇治家文書
年代 1662年~1869年
主年代 江戸
年代注記 1662(寛文2)年-1860年代(幕末)、主として近世中期から後期にかけてのもの。
記述レベル fonds
書架延長/数量 /9点
物的状態注記 マイクロフィルム;9リール 4108コマ 37冊 324点
出所・作成 宇治家
履歴 宇治家は、初代勘助の代に山城国宇治から移住したと伝えられ、最上氏支配の頃から鶴岡の町肝煎を勤め、1622(元和8)年の酒井氏入部以降、河上四郎右衛門とともに惣肝煎役(後、大庄屋)となった。藩からは合力米(手当米)10俵、のちに18俵を支給されていた。家業は当初、勘十郎名義で諸国米問屋、旅人宿を営んだが、町方支配に差支えるとして問屋業は他へ譲ったという。 大庄屋は、町奉行の下で藩の命令を町方に伝達し14町の惣取締を行うもので、同家は河上家とともに惣町を代表するものであったが、あわせて居宅に隣接していた「御茶屋」「御使者宿」を管理していた。ここは幕府の御国目付・巡見使をはじめ、他藩の要人の宿所となっていた。1778(安永7)年の大火で焼失後は宇治家の居宅がこれに使用された。大庄屋役は世襲で宇治家では、1872(明治5)年、8代勘助のときに廃止となるまで続いた。
(関係地)出羽国田川郡鶴岡一日市町‐山形県田川郡鶴岡‐鶴岡市本町[現在]
(主題)米問屋|旅人宿|大庄屋
(役職等)米問屋|旅人宿|大庄屋
伝来 鶴岡市立図書館(撮影当時。山形県鶴岡市)。現在、鶴岡市郷土資料館に移管。
入手源 鶴岡市立図書館
範囲と内容 宇治家文書の大部分は大庄屋の職務に関する文書で、宇治家の家業・家政関係文書は僅かである。鶴岡市郷土資料館編『諸家文書目録』VIII(1992年)では、次のような18項目をたてているが、このうち、宇治家の家政関係はの家に集中している。 (1)支配、(2)土地、(3)租税(夫役)、(4)町、(5)身分、(6)治安、(7)災害・救恤、(8)土木、(9)産業、(10)農業、(11)金融・貸借、(12)商業、(13)交通、(14)家、(15)宗教、(16)習俗、(17)学芸、(18)絵図。 このうち、主要な項目に触れて文書の概要を示すならば、(1)支配関係は藩主酒井氏のほか、幕府の巡見使・遊行上人・飽海郡松山藩主酒井氏等の接待を含むものである。(2)土地関係では町屋敷の状況を示す「無役屋敷軒数之覚」「惣町御水帳」など、(4)町関係では、大庄屋の職務を知ることの出来る「御町例帳」や御用金にかかるもの、(6)治安関係では魚の仕入れに関して魚問屋と浜方との出入その他の係争文書を含み、(7)災害・救恤「関係は火災、凶作、噴火にかかるものである。(12)商業関係では道者宿を含み、さらに宗教関係では山王社・羽黒山の文書が主たるものである。(17)学芸関係は主として藩主最上氏・酒井氏よりの書状であるが、この書状類などを除き宇治家文書のほぼ全部を撮影した。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法
利用条件 EAD-XML検索システムでの検索も可能ですが、閲覧を希望する場合は事前に情報サービス第2係(歴史資料担当)へお問い合わせ下さい。
使用条件
使用言語 Japanese
物的特徴及び技術要件
検索手段 マイクロ収集史料目録
原本の所在 鶴岡市郷土資料館(山形県鶴岡市)。所蔵機関での名称は鶴岡町大庄屋宇治家文書。
利用可能な代替方式
関連資料
出版物 鶴岡市史編纂会『鶴ヶ丘大庄屋宇治家文書(鶴岡市史資料篇 荘内史料集11・12)』上・下巻(鶴岡市、1982・1983年)。『史料館報』第8号参照。
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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