【滋賀県坂田郡東黒田村役場引継文書】
識別記号 ac1960008.01
資料記号 35H-1
標題 滋賀県坂田郡東黒田村役場引継文書
年代 1602年~1898年
主年代
年代注記 1602(慶長7)年-1898(明治31)年
記述レベル fonds
書架延長/数量 4m/313点
物的状態注記 313点
出所・作成 東黒田村役場
履歴 東黒田村は、滋賀県北東部、岐阜県境に近い位置にあり、現在の山東町の中央部を占めている。関ヶ原地峡部を流れ琵琶湖に注ぐ天野川が東部を流下し、これに沿ってJR東海道線が走り、また、中央を東海道新幹線が横断している。近くを中山道(国道21号線)が通っており、柏原宿などの助郷であった地域もある。近世ではこの地域に万願寺村ほか10か村があった。彦根藩をはじめ数藩の支配が錯綜している。『旧高旧領取調帳』によれば、次のような規模の村であった。万願寺村(272石余)、長岡村(1315石余)、堂谷村(437石余)、本郷村(585石余)、大鹿村(965石余)、山室村(665石余)、菅江村(233石余)、北方村(859石余)、志賀谷村(994石余)、■(てへんに上下)野村(219石余)、西山村(197石余)。 近代では、これらの村々は、明治維新後、彦根県、宮川県、水口県、郡山県、大津県、和歌山県、山形県などに分属していたが、1871(明治4)年、大津県と長浜県に集約され、さらに1872(明治5)年、それぞれ滋賀県・犬上県を経て、同年、滋賀県に属した。大小区制期には、1872年の滋賀県統一で犬上県大小区制が廃止となった後、坂田郡第三区(西山・長岡・万願寺村)と第六区(菅江ほか7か村)となった。大小区制度廃止後、戸長役場の組み合わせは変遷をへるが、1885(明治18)年からの連合戸長役場制度の下では、旧三区の3村が池上村外七箇村戸長役場の一部となり、旧六区は志賀谷村外六箇村戸長役場となった。この間、1874(明治7)年、加瀬野■(てへんに上下)野村は志賀谷村に合併した。 1889(明治22)年の市制町村制施行にあたって、志賀谷村など10か村が合併して東黒田村となり役場を志賀谷村に置いた。この年の現住戸口は、908戸、3875人であった。1955年、柏原村、大原村と合併、山東町となり今日にいたっている。
(関係地)近江国坂田郡万願寺村・長岡村・堂谷村・本郷村・大鹿村・山室村・菅江村・北方村・志賀谷村・■(手偏に上下)野村・西山村‐滋賀県坂田郡万願寺村・長岡村・堂谷村・本郷村・大鹿村・山室村・菅江村・北方村・志賀谷村・■(手偏に上下)野村・西山村‐東黒田村‐山東町[現在]
(主題)―
(役職等)―
伝来 1960年度に他の文書とともに、一括して故紙業者より購入。
入手源 故紙業者
範囲と内容 この文書群は、東黒田村に合併した諸村の村方文書とその後の戸長役場文書の集積である。東黒田村役場文書は若干のものにとどまる。近世の土地・貢租関係を含むが、主体は近代になっての、とくに坂田郡第六区及び志賀谷村外六箇村戸長役場管内のもので、主として法令、土地、戸籍、衛生、学事、徴兵、租税、協議費などである。 なお、この文書群に混在している「伊勢国飯野郡阿波曽村文書」は、同村の全文書を特定することが困難であるので、確認できる文書についてのみ、別項(35H-2)に掲げた(1)村方文書(1871年以前) 近世の部分については、現状では、村名を特定出来ないものが多いが、山室村、■(てへんに上下)野村、志賀谷村、本郷村、堂谷村などの文書が多数にのぼる。このうち、a,土地関係では検地帳、名寄帳、「御検地名寄帳下書」「田畑名寄帳」「持山高山反別名寄帳」「村高反別帳」「山林田畑高引替扣」「免割名寄帳」、b,戸籍では「宗門御改品々下帳」「戸籍下調綴込」「切支丹宗門御制禁寺請帳」、c,貢租関係では「御物成勘定書上帳」「御物成免定」「御取箇免定」、d,寺社関係では「寺社明細帳」など、e,その他では「村明細帳」がある。(2)戸長役場文書(1872年以降) ここでは、堂谷村、山室村、大鹿村、西山村、北方村、志賀谷村、菅江村、本郷村の文書が多数にのぼる。このうち、a,法令・規則関係では「御指令綴込」「諸願伺届御指令綴込」「賭博取締盟約書」「郡役所御達書類綴込」「公用廻達写簿」「本県告示」「太政官(布告)」、b,戸籍関係では「出産婚姻死亡届書綴込」「戸籍調扣帳」「死亡票」「印鑑簿」「結婚届綴込」「出産届綴込」、c,土地関係では「本郷村ヨリ組込名寄簿并ニ数村出作当分中名寄簿」「地目地位等級調書」「総反別地価等級名寄帳」「地籍」、d,租税・協議費関係では「協議費勘定帳」「早稲晩稲内見帳」「地方税費勘定表」「税金受取立帳」「田租収納元帳」「地租収入簿」、e,学事関係では「成器学校入用簿」「小学校授業生御指令綴込」「学事統計表」「小学校沿革誌」「学齢就学不就人員取調書」「学事年報綴込」「学校費賦帳」、f,徴兵関係では「徴兵下調簿」「国民軍名簿整理台帳」「国民軍人名簿」「国民軍各自届」、g,衛生関係では「種痘人名簿」「種痘接種取調書」などがある。H,その他「諸車烙印木札元払計算帳」「滋賀県物産誌」「物産下調綴込」などがある。(3)黒田村役場文書 ここでは「請求書」「議員弐級撰挙投票」などがある。
評価選別等スケジュール
追加受入情報
整理方法 本文書の目録から「伊勢国飯野郡阿波曽村文書」を分離できない。
利用条件
使用条件
使用言語 JAPANESE
物的特徴及び技術要件
検索手段 史料仮目録B
原本の所在
利用可能な代替方式
関連資料 『滋賀県市町村沿革史』第1巻総論付録(同沿革史編さん委員会、1967年)によると、旧東黒田村役場文書が山東町役場に保存されている。
出版物
注記
収蔵名称 国文学研究資料館(歴史資料)

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